タイに来たら、いったい何をすればいいのか。こんな質問をされてもうまく答えられないというのが本音だ。僕自身、タイに通い始めた頃はいつも成り行きで過ごしていたもので、バンコクにいる友人や知人が連れて行ってくれる場所へ行って、そこで見たものや食べた物を記憶に刻んで重ねてきた。
ワットポー、ワットアルン、ワットプラケオ、チャオプラヤー、ヤワラート、カオサン...バンコクではそんな有名な観光地には最初の頃に一通り連れて行ってもらった。これらのどれも素晴らしいというのかタイらしいというのか、もちろん出かけてみる価値はある。ただ、ここへ行くことが「何をすればいいのか」の答えになっているのかというと、はっきり言ってあまり自信を持てない。
なので、タイへ来る人はとりあえず“目的”をつくっておいた方がいいと思う。特に初めてタイへ来る人はタイ国政府観光庁のサイトなどを見て、タイを訪れるための目的のようなものを見つけておくのがおすすめだ。じゃないと、2泊3日なり3泊4日の旅がどうしてもぼんやりとしたものになってしまい、限りある日程を無駄に過ごすことになりかねないからだ。
じゃあ、目的としてはどんなものがあるのか?それを3つだけ挙げてみるが、これはあくまでも僕の主観。ヒントにしていただき、何か素敵な目標をつくってみてください。
1.美味しいものを食べる:これはどんな国を訪れても王道の目的かもしれない。特にタイは食べ物が相対的に美味しいから、短い日程だったらとにかく食べまくるのもありだと思う。よく“タイ料理”はひとくくりにされるが、地方によって味付けはもちろん素材にも違いがある。そのあたりも少し予備知識を付けてからいろいろ食べてみることをおすすめする。
2.寺院を訪れる:タイ(バンコク)に来てみておそらく最も目にすることが多い建物は寺院だと思う。冒頭に書いたワットポーやワットアルンは観光地としても有名な寺院だが、これら以外にも素晴らしい寺院がたくさんある。僕は宗教家ではないが、宗教の持つ“ストーリーや芸術性”には少し興味があり、地方へ行った際にも気なる寺院があれば寄ってみることにしている。一つひとつの寺院の屋根のデザインの違いについて考えたり、托鉢(僧侶や寺に寄進すること)をしてみるのもいいかもしれない。もしかしたら忙しすぎる普段の生活の中に何か違う価値観を見いだせるかもしれない。
3.友人をつくる:これは少しハードルが高いかもしれない。言葉の壁もあるし、友人になれそうな人と知り合いになれるかどうかだってわからない。ただ、運よくそんな人と出会えたなら、その旅はきっと素晴らしいものになるはずだ。気をつけなければならないのは、そこへ付け込んでくる良からぬ輩もいるということ。だから考え方を変えると、友人をつくるということは“人間観察”の良い機会になるということ。タイ(バンコク)の人たちはどんな気質でどんな生き方・考え方をしているのかを知るきっかけにもなる。彼らは僕たち日本人とは決定的に異なる部分もあるので、それを探ってみるのも面白いだろう。
吉田一紀
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